あおり運転の被害を未然に防ぐための運転のポイントは、前回ご紹介いたしました。ここでは、万が一「あおり運転」の被害を受け、まさに被害を受けている最中に最優先で考えるべきことを、実体験に照らしてご紹介します。
相手ドライバーの「あおり」を激化させない
「あおり運転」の被害を受けている最中に、先ず考えるべきことは、「どちらが正しい」や「こっちは悪くない」などの理屈ではなく、まさしく現在進行中の被害を「拡大させないこと」です。つまり、「それ以上、相手ドライバーのあおりを激化させないこと」が最も大切です。
一緒になって、正義感を振りかざして対抗しても、相手は挑発としか感じず更に激高してしまう場合がほとんどです。自分が正しいことを主張するためには、まずはケガなく現状の危機から少しでも早く安全に抜け出すことに他なりません。
最悪なのは、あおり返してしまう人です。これでは、切っ掛けが何であっても最終的には「どっちもどっち」と言わざるを得ません。
可能な限り人の多い場所に停車する
あおり運転の被害は、比較的車両の通行が多い場所や街中で発生することが多いです。山奥や、他の車両が全くないような閑散とした道路で発生することは少ないです。
したがって、「あおり運転」をされていると感じたら、できるだけ早く安全な運転操作で人の多い場所に停車させるのが得策です。人気がないような場所で停車してしまうと、相手の思うつぼにはまってしまう可能があります。
例えば、筆者のように「コンビニやスーパーの前」などがあれば、迷うことなく停車して、相手をやり過ごしましょう。
安全確保ができたら直ぐに警察に通報
なるべく早く警察に通報するのが重要です。相手が特定できるできないに限らず、通報したとする事実(記録)は、後に様々な場面で有利に働きます。
また、あなたが携帯電話などで話している姿を確認した相手ドライバーは、「警察などに通報されているかも?」と考え始めます。こうすることで、更に激化することを抑止できる効果があります。
もちろん、あなたの車両に同乗者がいるのであれば、迷うことなく同乗の人に、可能な限り速やかに通報をお願いしてください。